祈り・絆・希望「ひまわりに誓う明日への集い」

福島県南相馬市萱浜区の八津夫初夫さんと有志が立ち上げたプロジェクト、復興ひまわり大作戦第2回目 祈り・絆・希望「ひまわりに誓う明日への集い」が開催に伴い、お手伝に参加させていただきました。震災後、百ケ日目の6月18日に多くの方々の手によって植えられたひまわりの開花を共に祝い、新たな第一歩へ踏み出そうと企画された今回はステージイベント、無料屋台、盆踊りなどなど盛りだくさん。
イベントの準備が当日の9時過ぎからとのことで、夜行バスで、東京駅から福島へ参りました。

南相馬市生活復興ボランティアセンターから派遣された全国各地のボランティアの方々が会場設営などでお手伝い。

まずは屋台のテント貼りから開始。組み立て方を教えていただきながらの初めてのテント貼り。スタッフの皆さんの手際よさにびっくり。短時間ですべてのテントが完成。

長野県佐久市の方々が大型バスで屋台出店されました。持参された立派な窯で蒸しトウモロコシの準備。
前日の夕方に収穫されたとうもろこしのお味は格別です。その他トマト、キュウリなどの野菜が皆さんに振舞われました。

午後3時開催に先立ち、海の方角へ向かい皆さんで黙祷。

開催の挨拶をされる、実行委員長の八津尾初夫さん。


私は八津尾さんの亡くなられた奥様のご友人や地元の方々によるうどんと、八津尾さんのご友人による10割手打ちそばブースをお手伝いしました。
振る舞われたうどんは、南相馬市産小麦100%の多珂うどん。つるつるしたのどこしと歯ごたえがとてもおいしくお変わり希望者が続出しました。

お一人で100人前もの蕎麦を打って皆さんに振舞われました。そば粉の新鮮な香りと風味で、信州そばの本場、佐久からお越しの方もその味に驚き舌鼓をうっていました。

その他、地元の方々による焼きそば、焼き鳥、神奈川県藤沢市青年会議所の方々による韓国風モツ煮込みなどなど飲食ブースも盛りだくさん。


午前中は雲空でしたが、午後には美しい青空が広がり、快晴となって開始早々から駐車スペースが足りなくなるほどに続々と多くの方々がお越しになられました。

ステージでは、南相馬市出身のシンガーソングライター、渡瀬あつ子さんによるライブや、原町女声合唱団によるうたと朗読などなど披露されました。力強い渡瀬さんの歌声は深く心に響き、すばらしいライブでした。

イベントの最後を飾るのは、慰霊鎮魂の盆踊り。
民謡の全国大会出場経験もある歌手である、八津尾さんの叔父様らによる相馬民謡盆踊りが始まりました。櫓は建築業を営む叔父様ご自身による手作り櫓です。この櫓は被災地の方々に盆踊りを届けたいとの思いから作られ、ご自身のトラックに積んで宮城県数か所の避難所をめぐり、盆踊りと民謡を届けました。ご自身も被災されているにも関わらず、精力的にご活動されている姿勢に頭がさがります。地元の相馬盆踊を地元の方々の見様見真似で踊りました。

閉会の挨拶では、八津尾さんから『6月18日に皆さんでまいた種が見事に花を咲かせ、開花したひまわり畑で再会しようと誓ったことが実現できたことをうれしく思っています。そして復興へ一歩一歩前進していきたい!』と宣言されました。
朝から一日中、駆け回りお忙しくされた八津尾さんもやっと一息、ビールでご一緒に乾杯しました。
帰楽院で募集させていただいたビール義援金と、先日開催いたしました帰楽市の収益でイベントのスタッフの方々にビールを差し入れいたしました。
被災された方々が一日でも早く穏やかな生活ができるようになることを、より一層願わずにはいられない一日でした。
復興プロジェクトはまだまだ継続中です。次回は秋にさつまいもの芋の収穫祭を開催予定です。
合掌