復興いも!収穫に行ってまいりました
津波にの流され何もなくなってしまった畑に植えたジャガイモは、塩害をモノともせず見事に育って収穫を迎えました。

畑には、じゃがいものほかに、すいか、ミニトマト、とうもろこし(残念ながらとうもろこしはすべてハクビシンに食べられてしまい収穫できず)等が植えられています。採れたてのすいかを八津尾さんが、カッターで素早く切って食べさせてくれました。採れたてのすいかやミニトマトは舌の上に驚くほどに甘く、みずみずしく全てにみなぎる生命の力強さを感じました。
※ベクレル測定の結果、これらの野菜や果物は全て国の基準値500ベクレル以下でした。
じゃがいも86ベクレル/kg トウモロコシ46 玉ねぎ81 サツマイモ87 ナス0など です。
全て南相馬市の萱浜地区で収穫された野菜です。
http://ffpb.jp/ 福島復興プロジェクトに依頼し計測した結果です。

その後、海水を被っていない八尾夫さんの畑の野菜の収穫をお手伝いしました。
じゃがいも、茄子、かぼちゃ、きゅうりなど沢山の野菜を収穫しお土産にいただきました。

収穫したじゃがいも。ポテトチップスなどに使用される品種のじゃがいもだそうです。
収穫作業後、安否情報等の伝言板が立てられていた南相馬市原町区南萱浜に参りました。
すでに伝言板は撤去され、隣の消防団詰所が礼拝施設となっていました。
5月に伺った際に自衛隊の方に洗っていただいた津波で流された木彫りの仏様が御本尊です。
4月にお会いした、ご近所に住んでいる消防団の方もご一緒にお念仏申させていただき、新盆法要を勤めさせていただきました。萱浜地区では依然17名の方が不明とのこと、毎週日曜日には地元の有志の方々が捜索を続けられているとのことです。

引き続き八津尾家の墓前読経に参りました。同じ敷地内には津波でお亡くなりになられた組長さんのお墓がありますが、一帯すべての墓石はその被害を被って基礎しかのこっていません。八尾夫さんがお世話になったとのことで、そちらのお墓の前でも新盆法要をお勤めさせていただきました。ちょうどご近所さまもお参りで八尾夫さんが「友人が読経するからと」とお声がけいただきご一緒にお参りいただきました。
八津尾さんが「友人」と言ってくださったことがとても嬉しく励みになりました!

原町第一小学校の避難所にもお邪魔いたしました。仮設住宅への移住が進む中、訪問した時点で50名ほどの方々が避難所生活を送っておられました。以前お会いした何人かの方は仮設住宅へ移住していました。人数が減り、広々はしたものの、冷房もなく暑い生活を送ってらっしゃいます。
前回、ひまわり大作戦で植えたひまわり。
南相馬の太陽の光に燦々と輝くひまわり畑はとても美しく見事でした。
ひまわり大作戦の収穫イベントは、8月27日(土)に行われます。

4月に訪問させていただいて以来、4度目となる今回、最初に追悼法要とお取次のご縁をいただいた所で、新盆のご法要をお勤めさせていただけたことが、自分の思いを超えた仏さまのお慈悲とお導きと深く感じられ、大変有難いご縁といただいております。 称名