掲示板のことば

私たちは毎日の生活の中で、
自分の思いが叶(かな)うことを、一番に考えながら暮らしています。
しかし、思い通りにならない現実に突き当たると、
その苦しみから来る、怒りや憎しみや悲しみに振り回されながらも、
自分の気持ちだけで生きることが出来ない事実に気が付かされます。
ああ…気持ちだけで生きている訳じゃなかった。
「自分が、自分が」と思う気持を動かす為にも、電源の様なものが必要だけど、
それは、不思議に授かった「いのち」から頂いていたのだなあ。
これが無ければ生きる事の出来ない、一番の授かりものだった。
自分の思いを超えた、「いのち」に生かされて、生きているのが本当の自分だったんだ。
「いのち」は私たちに何かを注文したり、さいそくしたりすることはありません。
どんな私であっても、朝、目がさめる事にさしつかえはありません。
生まれてこの方ずっと無条件で私を受け止めて、支えてくれています。
その事実に気付かされて、知らされます。
自分は一人だと思っていたけど、ひとりじゃなかった。
あたたかい「いのち」の育(はぐく)みと二人連れだった。
仏教では「いのち」は「ほとけさま」とそのお慈悲と説きます。
私たちは独りひとり、いつも「ほとけさま」に願われて、
いっしょに暮らしているのだとお聞かせを頂いて、
安心して心豊かに日々を歩ませて頂きたいと思います。