南相馬小高の様子
2016年7月12日避難解除となった南相馬市小高区ですが、避難所でご縁をいただた松本さん、時田さんより解除から2か月の小高の様子をお伺いしました。
お二人とも小高区の住民でしたが、解除となっても小高には戻ってらっしゃらないとのことです。
時田さんは、再開している商店も少なく不便だということで、現在の仮設住宅が閉鎖となるまでは仮説住まいをされるとのことです。
また、松本さん宅は次に大きな地震が来たときには倒壊の恐れがあるので住宅の修繕か立て直おしが必要だが、お願いできる大工さんが数年待ちの状況だそうです。しかし、お父様はやはり住み慣れた家で暮らしたいと倒壊の危険を承知で戻られたそうです。
松本さんは鹿島の仮設住宅にお住まいですが、同仮設お仲間で小高には戻らずに鹿島に新居を構える方も多いそうです。
鹿島には原発から20キロ圏内の小高はじめ20キロ圏外で津波で家を失った方が新居を構え住んでらっしゃるそうですが、東京電力からの保証の有無という境遇の違いで、ご近所付き合いがうまくいかないということがあるそうです。
放射能や家屋の倒壊の問題だけでなく、保証の格差により被災された方の関係性が冷え込むという悲しい現状を伝えてくださいました。
一刻も早くあたたかい調和の回復を念じずにはいられません。 称名

運転再開となった常磐線の小高駅。

駅前からの商店街。商店は再開されておらず、人もほとんど見受けられないようです。

解除後に新しくできたスーパー。
生活に不自由なく暮らすことができる状況になることを願うばかりです。
九月帰楽会ご案内
被災された方々に哀悼の誠を奉げ、一刻も早い復興をお念じ申し上げます。
今月の常例法会「帰楽会」(きらくえ)は、
9月11日(日)19:30~開催いたします。
お気軽にお参りください。
※帰楽会では、親鸞聖人の著書『教行信証』の「行巻」の最後に収められた偈文、
「正信念仏偈(しょうしんねんぶつげ)略称、正信偈〈しょうしんげ〉」を講読しています。
真宗だけでなく、広く仏教全般に脱線しながら、
やさしく、ゆっくりと読みすすめ、 法味をいただきたいと考えています。
『印度西天之論家』から始る「依釈段」を学んで参ります。
「依釈段」には、浄土教を深めて参られたインド・中国・日本における七人の高僧たちの説を中心に、浄土真宗の肝要が懇切に教示されています。
一座ごとに完結する様つとめますので、
どなた様も何時からでもご自由にご参加ください。
読経とお話の後は酒茶会です、ざっくばらんにお話しましょう!