南相馬、復興会へ参りました。
昨年の春ぶりの皆さまとの再会です。
この日は、女性群による田んぼの瓦礫作業に参加させていただきました。

朝は、氷が張っており小さな鍬で氷を割りながら草をかき分け、土を掘っていきます。
震災から4年目となると瓦礫は表面ではなく土の中に埋もれ、鍬で掘りながらの作業です。
「廣石さん~、もっと腰いれて掘らなきゃだめよ~と」腰を使うしんどく地道な作業です。

ビニールシートや、衣服、大きなものは数人で土の中から引っ張りだします。
中には、袋に入ったままのケチャップ、記念に撮影された集合写真などさまざまなものが掘り出されます。
この日は、お天気に恵まれて風もなく寒さは厳しくありませんでしたが、風のある日は本当に大変な作業です。
皆さんのがんばりにただただ頭が下がります。

1日の作業を終え、ほっと一息、お茶タイム。「今日も一日お疲れ様でした」

震災から4年目となりますが、津波で流された土地から移転し新しい場所に新居を構えることができた方、またこの春に完成するという方々が増え「やっとです。」とのお話を伺いました。
一方で、原発問題で先が見えない状況は変わらず、地元に戻るか否かをめぐり家族間で意見が異なり離婚につながるご夫婦も増えているとのこと。
夜は、復興会の宝玉さんのお声掛けにより八津尾さんや、復興会のメンバーの方と新年会。
宝玉さん、いつもありがとうございます。
震災のつらいお話で涙あり、また笑いあり話は尽きませんがアッという間に時間は過ぎ、気が付くとお店の閉店時間に。

翌日は、八津尾さんが今年、「八津尾農園」事務所を開かれたとのことでお伺いに参りました。

今は仮設事務所ですが、新しく建てたご自宅の前の土地を整備し、事務所を構えるとのこと。おめでとうございます。
福島県食糧生産地域再生のための先端技術展開実証試験を請け負うとのことです。復興へ向け力強く歩んでおられます。


来年の小高地区の非難解除に向け、原ノ町駅―小高駅間の線路除染作業が行われていました。
この度悲喜交々色々なご縁をいただいた南相馬訪問でした。ありがとうございました。称名