南相馬へ~翌々日~
地元の方々がどんな風に活動しているのか、そしてどんな状況なのかを知ってもらえる良い機会だからと、八津尾さんのご案内により急遽、院守も参加させていただきました。
国の予算で行われている復興事業で地元の方を対象に農地の復興、瓦礫撤去作業を行っているそうです。
メンバーの中には、ひまわり復興大作戦、いもほりの際にお会いした方々もいらっしゃり久々の再会です。
この日は、朝から作業を行った後、お昼からの忘年会。

なんと!八津尾さんは、十割蕎麦をうって皆さんにお振る舞い。
3年ぶりの蕎麦打ちということでしたが、「いやぁ、腕は落ちてないなぁ。結構打てるものだ」 と
見事な腕前を披露してくれました。

美味しそうに茹であがりました。

院守もそば切りに挑戦致しました。なかなか難しいです…


手作りおでんやイカ焼き、つきたておもちのお雑煮などなど次々に御馳走が出来あがります。


朝から作業を行っていた方々が続々と会場にさぁ忘年会の始まりです。

突然お邪魔したにもかかわらず、皆さん温かくお迎えくださいました。
「ここのメンバーは、皆、それぞれ色々な形で被災し、大変な状況だけど、みんなで力を合わせ一歩一歩、地元の復興へ向け、進んでいくんだ。」と力強く語られました。
また、大阪で岩手県の瓦礫受け入れ拒否のニュースに対し、「昨日、寒さ厳しく、瓦礫を風よけにし、休憩時間にみんなでお茶をしたんだけど、ウチの瓦礫と違って岩手のなんて放射能も何も問題ないのになんだろな…」としみじみと語っておられました。

作業中に、津波で流された五円玉を回収して、携帯ストラップを作られたとのことで
頂戴しました。とてもかわいいく復興の願いのこもったストラップありがとうございます。

盛り上がってきた所で、八津尾さんが手品の披露。
またまたお見事、そば職人から次は宴会部長です。

会もそろそろお開きかという時、「ここでぜひとも、あなたの説教が聴きたい」とのお声が。
突然のことに大変驚きましたが、仏様からのご催促と慶ばせていただき、お取次ぎさせていただきました。
「香雲さんも今日から復興会のメンバーだから」と、会員資格を頂戴し、皆さんとの再会をお約束して忘年会は終了。
今回も大変有難いご縁に遇わせていただき、温かいお慈悲をいただいた忘年会でした。
南相馬へ~翌日~
翌日は小池原畑第一応急仮設の堀越さん宅をお訪ねしました。
堀越さんは小高在住のご年配の方です。
院主は原町第一小学校避難所以来の再会です。「もう一度会ってお話したいと」と人づてにお聞きしていたので、大変嬉しいご縁でした。
堀越さんとは、初めてお会いした後手紙を出した事をきっかけに親交が始まり、ある時は物資がない中で役所からのお知らせの裏紙に丁寧でお心のこもった手紙をくださったり、また、昨年5月に原町第一避難所を院守が訪問した際は、仮設に移られていたのですが、わざわざ避難所まで会いにきてくださったりのご縁です。
昨夏には、原町の美容室KIDさんからお借りした自転車でこの仮設をお訪ね致しました。
院守は夏以来の再会です。
震災の後、「こんな目に遭うくらいなら死んだ方がましだ」「何故自分だけ生き残ってしまったんだろう」 と悩んでおられたのですが、昨年秋ごろに「生かされたことが生きる意味だ」と受け取られ、ようやく前向きになって来たと言われました。最近ではノルディックウォーキングを始め、自然の中を歩き、毎日見知らぬ人5人と話すことを目標に掲げているそうです。「自分には信仰がないが、信仰をもっている人がうらやましい、避難所で話したくても話せなかった事を話したくて、あなたにもう一度会いたかった。」と話してくれました。長時間に亘って深い思いをお聞かせいただき、白熱する場面もありましたが、堀越さん、最後はとても良い笑顔になられ、必ずの再会を約束し固くハグをしてお別れしました。

その後、岩屋寺さんをお訪ねしました。泰寛師、お変わりなくお過ごしとのこと。
以前横浜においでくださった折には、いろいろお話しましたね。

岩屋寺さんの山門が震災復興のシンボルとして間もなく竣工するそうです。
欅の大変美しい山門です。

被害の大きかった南萱浜のお堂の隣が公園になっていました。

八津尾さんの鯉のぼり、これで?匹めです。

夜、警戒区域が解除された小高区に入りました。中心部は復興が進められていますが、
国道より海側は依然として手つかずです。





あの日のまま時が止まったかのようです。津波の恐ろしさを改めて実感しました。
萱浜のお堂で亡くなられた方々を哀悼と復興をお念じして、お勤め致しました。

原町に戻り、教師として仮設住宅で学習指導と仮設サロンボランティアに来ている院守友人の内田さんや原町第一小学校の避難所でご縁をいただいた今野さんや泰寛師と会食し、厳しい現状を鑑みいろいろなお話を致しました。
2012年忘年会in南相馬
昨年末に南相馬に参りました。今回は、ご縁をいただいた方々との忘年会の開催です。まずは初日、道の駅の向かい、時田昌夫さん親子の住む高見町仮設にて鍋パーティ。
時田さんご一家は、娘さんご家族と小高でお住まいでしたが、現在お子さんがいる娘さんご家族は、埼玉県の熊谷に避難中で仮設では昌夫君とお父さんの2人暮らし。
昌夫君のお父様が「一足遅いけど、クリスマスプレゼントだよーいつもかおりちゃん寒そうな格好をしてるからさ」とかわいいマフラー&コートをくださいました。「父さん、ありがとうございます…。院主からもプレゼントなんてもらわないのにうれしい!ありがとね!!」


ご当地、川俣シャモを仕入れ、シャモ&宮城の豚肉、南相馬野菜の寄せ鍋、お酒は、震災後浪江町から山形県へ移り、酒造りを再開した鈴木酒造店さんの「親父の小言」です。

八津尾さんも駆けつけてくださり、5人で乾杯。
鍋を囲みながら今年一年を振り返り、話はつきません。大規模農園を営んでいた八津尾さん。去年は一年はがむしゃらに突っ走ってきたけど、今年はこの先の現実問題を考えると…と最近沈みがちの一年だったとのことでしたが、最近、ご自宅の再建のメドが立ち少し安心とのことで「来年はよい年を迎えられるといいなぁ」と。

震災前は、福島第一原発に勤務していた昌夫君のお父さんは、避難所から仮設に引っ越してちょうど1年、今年は小高地区の瓦礫撤去の仕事をした後、水道復旧工事の仕事をしているとのこと。「じっと仮設にいたら身体がなまっちゃう、元気なものは働かなきゃな」と。

興に乗った昌夫君が、小高の自宅からもってきたベースを披露。「アンプをつけて演奏したいけど、仮設じゃ無理だもん…」 AKB48では大島優子推しの昌男君、実はSCANDALも好きだったんだネ。ノリノリで演奏 。

AKB48の大ファンの昌夫君、先日AKB48が相馬で行った際のライブの写真や、ビデオクリップを見せてもらいながら院主と大盛り上がり。横山由依(ゆいはん)と握手できたと大喜びしていました。 余談ですが院主はモノノフ。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、仮設を失礼しました。明日も早朝から仕事の父さん、遅くまで付き合ってくださりありがとねー。どうぞよいお年を!
3月のバーイベント以来の再会の八津尾さんと院主はまだまだ話たらずで原町駅前のバーウィザードで2次会です。「あの日」の事を語りあいました。

ゆっくりとお酒を酌み交わし、いろいろとお話させていただいた今夜のご縁を喜ばせていただき、忘年会はお開きとなりました。
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
除夜会の様子をお伝えします。

準備をととのえて。。。

この度は強力な味方が加わりました。トヨトミのレインボーストーブです。
暖かく、40w位の明かりにもなる優れものです、ガラスに映る光輪も美しい。

足利さんがお参りくださいました。お勤めの開始です。

恒例?の酒話会。ストーブのおかげで明かりと暖を取りながらお燗をつけられます。
色々なお話の中で、年が明けました

元旦 修正会です。
大慈大悲のなかで、悩みや不安は無くならないけれど、安心して悩んで行ける。
南無阿弥陀仏

新年初の帰楽会のご案内です。新年会も兼ねていたしましょう。

今月の常例法会「帰楽会」(きらくえ)は、
1月11日(金)19:30~開催いたします。
お気軽にお参りください。
※帰楽会では、親鸞聖人の著書『教行信証』の「行巻」の最後に収められた偈文、
「正信念仏偈(しょうしんねんぶつげ)略称、正信偈〈しょうしんげ〉」を講読しています。
真宗だけでなく、広く仏教全般に脱線(^_^;)しながら、
やさしく、ゆっくりと読みすすめ、 法味をいただきたいと考えています。
一座ごとに完結する様つとめますので、
どなた様も何時からでもご自由にご参加ください。