石巻へ その5

宮城県漁協の前に、新しく大きな慰霊碑が建てられていました。

裏には震災の詳細と
「組合員の鎮魂と慰霊、漁業の真の再生のために建立する。」と記されています。

テントを組み立てて。。。

オープンです!

オープンと同時に皆さん続々と入場です。早い!

あっという間に満席です!
おなじみの方も多くいます。
今回、特に変わった印象を受けたのは、
無料配布の飲み物や食べ物を自分で取りに来てもらうようになったことです。
(今まではこちらが注文を聞いて運んでいました)
また、力を取り戻した常連さんが結び親になって、
それぞれの棟で一人ぼっちになっている方を連れてきてもらう様にお話しました。
さらに位牌や手のひら地蔵も、無料を止めて100円でもよいからいただくことにしました。
皆さんが自然に動いておられ、
この活動が、前へ向かって自身の足で立って歩きだすお手伝いに変わってきたことを
実感しました。

主宰のガンジーさんから「おーい、浄土真宗さん!ちょっと頼むわ」
「はい、なんですか?」
「この方、極楽浄土はホントにあるんか?て聞いてるから、あなた対応してください」
深い深い思いの丈をジックリとうかがいながら、ユックリとお話し、退店の時間を迎えました。

まだまだ暑かったけれど、秋草が卓上を飾ります。
全く、常なるものは無く、つながって響きあうのが真実ですね。

つぎは何時かな?
また近いうちに参ります♪ 合掌
お盆に南相馬へ
今回は、3月のバーイベントで大阪から駆けつけてくれた、友人の内田さんもご一緒しました。
ご縁をいただいた方々も皆さんお盆休みで、
久しぶりにゆっくりとお話しができ、楽しい時間を過ごさせていただきました。

先日当院にて友人等の法要の依頼をいただいた、Sさんとお子さんの菜奈ちゃん。
菜奈ちゃんは暑さに負けず元気いっぱい!「おばさんたちを美人に写真撮影、ありがとね」
昨年に続き、
津波で亡くなられた八津尾さんのお連れ合い様のお墓詣りをさせていただこうと連絡した所、
調度、東京に住む娘さんご一家もお盆で里帰りしておられ、一緒にお墓詣りできました。

津波で流された墓石を今年の2月に新しくされ、納骨されたとのこと、
お孫さんたちも一緒に手を合わせて「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」
そして夜は恒例のbarウィザードへ。
お盆休みでお店は大賑わい。世界一のバーテンダー、
山田さんからの直伝カクテル「グレート・サンライズ」をいただきました。


草野さんの作るカクテルは、ご自身の復興の思いがこもった
とても美味しく、素敵なカクテルでした。

翌日、高見町仮設の時田さんの所にお邪魔しました。
お父様は最近、小高地区のがれき撤去作業の仕事を始めたとのこと。
息子の昌夫君も役所関係の仕事で、イベントでアクセサリー作りの
インストラクターをしたり、少しアルバイトが見つかったとのこと。
手先が器用な昌夫君のフィギア作品を見せてもらいました。
今、人気のゲームキャラクター、初音ミクや、漫画のK-ONキャラクターたちです。
その世界にまったく無知な私でも、びっくりするほどの出来具合です!!
1つ制作するのに2週間はかかるとのこと。
震災前に車の塗装等の仕事で身に着けた技術で制作したとのことです。
記念にと2体プレゼントしてくださいました。
昌夫君、「貴重な作品をありがとねー」
また、3月に1日バーイベントを開催した寺内第一仮設の松浦さんをたずねました。
ご近所さんらと暑気払いで大盛り上がり。
松浦さんのほっき飯、豪華なお料理をすっかり御馳走様になりました。
「松浦さんありがとうございました」


翌々日は岩屋寺の星見先生のご縁で、
今年3月にお出会いした田中先生のご自坊、同慶寺にお参りしました。
昌夫君の友人の田中さんが車で連れて行ってくださいました。田中さん、ありがとうございました。
同慶寺は4月に立ち入り禁止が解除になった小高地区にあります。
ご住職の田中先生は、お盆参りでご不在でしたが、いわきに避難しているご母堂様が
お盆の期間中、原町の旅館からお寺のお守にいらしてるとのこと。
小高地区は出入りが自由になったものの宿泊は出来ません、
水道は通っておらず不便な中、「水道がないからお茶を出すこともできなくて。」と
凍らした缶のお茶とお菓子で、お墓参りにお参りの檀家さんらをご接待されていました。
私たちもご相伴に預かり大変恐縮でした…。
当日は、8月15日終戦記念日、
例年同慶寺さんでは12時に戦没者の追悼の意を込めて梵鐘を鳴らすとのことで、
お参りの記念に「ご一緒にどうぞ」とひとりづつ梵鐘をつかせていただきました。
来年の8月15日に、「去年は南相馬の同慶寺で鐘をついたなーと、きっと思い出しますよ」
とのご母堂様のお言葉が印象的でした。
一年後の小高が住みよく復興していることを心から願いお寺を後にしました。
その後、岩屋寺にお参りし、南相馬を後にしました。
今回もすっかり皆さんからたくさんのお心いただいた訪問でした。
本当にありがとうございました。
昌夫君が南相馬から初の横浜、帰楽院にお参りに来てくださるとのことで
原町から一緒に横浜に戻ってきました。

横浜の人の多さ、そして暑さにびっくりの昌夫君、夏のよい思い出になったかな…。

またおいでくださいね。 合掌